中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄です。

2025年度専門家紹介ネットシェアマガジンに3回目の投稿をさせていただきます。

少しでも購読者の皆様にお役に立てれば幸いです。

今回のタイトルは、『現金主義⇒発生主義』です。

本日は会計処理のお話です。

タイトルの現金主義とは小売業さんや飲食業のように現金商売に馴染んだ会計処理です。

つまり入金時に売上計上とする会計処理です。

それに対して発生主義とは商品が販売できた時(納品書日付)に売上を計上して入金までの期間は売掛金として流動資産に計上されます。

税理士さんの処理方法の違いです。

最近は小売業や飲食業もカード決済で売上になる事も多くなっています。

この場合に現金主義ですと翌々月にカード会社から入金のあった時に売上計上となり時間的なズレが生じます。

簡単に言えば決算迄正しい売上高が判らない状態です。

是非発生主義をお勧めします。

建設業で言えば、売掛期間の長さが取引先毎に違う事、1工事の請求額が大きい事又もう一つ建設業では完成した時に売上(完成工事高)になる為に期中での入金も工事の契約金や中間金等は未成工事受入金(前受金・負債)として計上する事が正しい訳です。

だから発生主義にて会計処理する事が大事になります。

建設会社の事例として現金主義の会社さんでは期中の処理が入金時売上計上になりますが、その売上を決算時に未成工事受入金として振替処理の為大きく売上高が減少する場合もあります。

発生主義で正しく毎月の損益把握が重要になります。

もう一つ税率の変更時等例えば変更月に8%での請求も、入金が翌月以降になれば、会計は自動的に10%の売上高計上になります。

それらを1請求書毎にチェツクされていない建設会社で数百万の余分な消費税納付を直した事もあります。

結論として現金主義の会社さんでは発生主義にされる事を強くお勧めします。

ある税理士さんからも言われた事があります。

『服部さんの言うように、発生主義に変えたら確かに消費税の計上だけでなく、業績がタイムリーに見えて良い』

『業績の良い会社は発生主義が多い』の2点です。

嬉しいのは、私の話で税理士さんが顧問先の処理方法を変更して頂く事が出来た事です。

又間接的にその税理士さんの顧問先にも役に立てた事にも繋がると思います。

上記のようなことご興味ご関心のある中小建設業経営者の方へ、専門家紹介ネットを通じてお問い合わせやご相談お待ちしております。

【 この記事の専門家 】中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄

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