中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄です。

専門家紹介ネットシェアマガジンに投稿させていただきます、
少しでも購読者の皆様にお役に立てれば幸いです。

3ヶ月前には予想もしなかった社会情勢に変わってきました。

オリンピック後に建設業界の業況は悪化する等多くの方がお話しされていました。

しかし今や、資材の入荷ストップで工期の遅れや着工の遅れ等出ており、深刻な状況が早まったとも言えます。

直近で、株価急落等リーマンショック以上の大不況が待ち受けている様子です。

経済の見通しでは無く、本日申し上げたい事は、会社が生き残る、勝ち残る為に大事な事を書きます。

『入金>出金』の状態から『入金<出金』の状態になった時に会社は倒産します。

赤字で倒産する訳ではありません。お金が足りないから倒産する訳です。

黒字倒産と言う言葉もあります。

そこで資金繰りにご心配な社長にお伝えしたい事は以下の通りです。

①現在のコロナ対策緊急融資は出来るだけ沢山借りるべきです。(金利の優遇や審査のハードルが緊急ですので低いと思います)

②手形や電子債権については、期日前に割引等せずに期日取立を心がけましょう。(資金が必要な時の安全牌を持つ)

③回収遅れ等、売掛債権の遅れに神経質な位気を配りましょう。(不良債権を掴まない)

④安易な固定費削減に進まない。(固定費の中身の吟味・必要な経費を削減して更に経営悪化した経営者を多く見ています)

⑤固定費より変動費を下げ04/24/2020る努力(支出割合固定費25%・変動費75%)をすれば比率の高い方が効果は高い。

以上、たとえ売上が0になった場合に25%の固定費が何カ月賄う事が出来るか?

これが会社の体力(資金力)と言えます。

又別の観点から、経営者は会社の存続の為にお金を持つ事が大事です。

何故なら同族の中小建設業は、会社が倒産すれば、経営者も自己破産が付いてきます。

社長個人のお金(会社に提供可能なお金・提供可能な不動産等)が会社の二つ目の資金力とも言えます。

どうやってお金を作るか?については、会社が儲かっている時に、高級車の購入等、無駄なお金を使わずに役員報酬を上げて、手取給与の中から、家庭に持帰らないお金を取引銀行でコツコツ貯める。

私のお客様で実践中ですが、夫婦で3000万毎期役員報酬を取り手取2000万としても1000万家計費・1000万預金10年で1億現金が貯まります。

業績が悪化すれば、役員報酬を次の期から下げる事は、誰にも影響を与えませんし特段の努力無しでその分固定費が削減できます。

又会社の税金を払う事を嫌がらず、税金を払って会社の内部留保に努める事

これも会社の体力増強策です。

今回申し上げた事をご参考にして頂き、大不況の到来を前提とした事業戦略の立て直しをご考慮下さい。

最後に今こそ外部の各専門家・コンサルタントに
自社の置かれている課題について相談してみてはいかがでしょうか。

躊躇する必要はありません、
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【 この記事の専門家 】中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄