中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄です。

10月投稿に続き専門家紹介ネットシェアマガジンに投稿させていただきます、
少しでも購読者の皆様にお役に立てれば幸いです。

特に中小建設業の経理面は苦手と思われる社長にお読み頂きたい内容ですが、異業種の方でも参考になれば幸いです。

サービス業や飲食業等に比べて切迫した経営状況は現在迄、未だ起きていないかもしれませんが、ただでさえオリンピック後(延期となりましたが来年どうなるか)は仕事が減ると言われておりましたが、今後はコロナで更に厳しい状況が起きると予測しています。

12年ほど前リーマンショックの時も不況の波は、建設業は半年、1年遅れてやってきたように記憶しています。

さて今回は経理が苦手な社長に自分の会社で掴んで欲しい数字と資金繰りのお話です。

「入金>出金」 この式が根底です。出るお金より入るお金が足りなくなれば会社は倒産になります。

経理は分らなくても、月々出るお金と入るお金の把握を知っておいて頂きたい訳です。

何故なら自分の会社だからです。

まず月々の銀行借り入れに対する返済金額・支払手形のある会社は当月の決済金額・給与や社会保険等人件費の金額・そして家賃他毎月出金する諸経費の大まかな金額。

①これが毎月の必ず必要なお金です。そこに建設業の場合には外注費や材料費の毎月支払う、工事支払金です。
これは毎月支払額が一定ではありません。

②毎月の業者請求書の集計をを見れば変動金額が大きい事が分かります。

そこに毎月ではないが、
③賞与や消費税の納付等時期に合わせて支出する金額があります。

先ずは自社の大まかな金額を把握しましょう。以上が出金の金額です。次に入金の金額です。

これは既契約の進捗に応じて入金頂く、元請等から入る出来高金や完成時に入る完成金です。

又住宅、リフォーム業でしたら契約金や上棟金、完成金等です。

そして小工事の多い会社では、工事毎に請求した工事金額の入金です。

この入金合計が出金の総額よりも多ければ問題ありません。

厳しくなると、これらを網羅した資金繰り表の作成が銀行から求められます。

そこで、入金の方が少ない会社の場合に、一般的には銀行借入が充当します。借入金も入金です。
更に足りなければ社長からの借入金で賄う会社もあります。

又不要資産の売却や銀行の積立金の解約等、資金の調達をされる会社もあります。

数ヶ月先の資金把握をする為に、毎月予定金額を入れて、資金繰り表の作成が必要です。

勿論経理がしっかりして、これらを作成されている会社もあると思います。

でも大まかに社長が把握して欲しいです。自分の会社だからです。

社長が把握していないと、今後資金繰りに、窮した時に早く手が打てないから是非知ってほしいです。

又拙書『小さな建設業の脱!どんぶり勘定』をお読み頂ければ詳細が書いてあります。

又資金繰り表の作成相談やエクセルの資金繰り表のひな型等もご用意できます。

専門家紹介ネットを通じてお問い合わせいただけましたら、無料相談を承ります。

特に中小建設業経営者の皆様ご相談お待ちしております。

【 この記事の専門家 】中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄