中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄です。

2024年度専門家紹介ネットシェアマガジンに2回目の投稿をさせていただきます。

少しでも購読者の皆様にお役に立てれば幸いです。

今回のタイトルは、協力業者さんの支払条件にも配慮です。

お客様で長い間お取引をさせて頂いております。

年商9億円位の専門工事業の社長さんからお電話を頂きました。

内容はお取引の協力業者さんへの支払条件の変更についてのご相談でした。

現在のお支払い条件は、工事完成月の翌月に一括お振込みを実施されています。

それを、着工時に50%をお振込みして、完成月の翌月末に残の50%をお振込みに変えたい相談でした。

毎期黒字で自己資本比率も高く財務的には優秀な会社さんです。

資金繰りにも全く問題がありません。

又先行して支払が発生しても当初月の資金が先に3千万位先行しますが、その後は完成時の支払が減りますので当初資金だけの調達で回ります。

理由を社長にお聞きしました。

協力業者さんもこれから同業の倒産等発生して、信用不安や資金繰りに苦しむところが出てくると思う。

又自社の取引に不安を持って取引に臨んで頂くよりも、半金を着工時に支払う事で安心して工事を施工して頂けると思う。

そんな配慮からのご提案でした。

勿論問題点として、協力業者さんが完成前に不測の事態に陥った時の着工金のリスク等ご説明はしました。

キャッシュは会社の血液です。血液が回らないと会社は死にます。

そんなお話を以前にさせて頂いていた事も参考にして頂けたとしたら嬉しい限りです。

協力業者さんに安心して良い仕事をして頂く事で、自社の協力業者の安定と又同業他社との差別化も図れるメリットはあると思う。

この思いやりが出来る裏付けとしては

①長い間の利益の蓄積とキャッシュフローの余裕

②協力業者さんと事前に値決めが出来ているシステムの構築が出来ている事

③仕事には厳しい社長だが、社員さんと同じ様に協力業者さんも大事に思う心配り

今後元請先も資金繰りに窮したりして支払が悪くなる会社も発生する中で見事な逆転の発想で自社の優位性を発揮できる施策と思います。

中小建設業の社長さんご参考にして頂ければ幸いです。

建設業経営をしていく中で社長としての身構えやトップとして意思決定しないといけないことがたくさんあります。

特に上記のようなことでお困りの中小建設業経営者の方へ、専門家紹介ネットを通じてお問い合わせやご相談お待ちしております。

【 この記事の専門家 】中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄

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