中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄です。

9月は投稿お休みしておりました、2024年度専門家紹介ネットシェアマガジンに9回目の投稿をさせていただきます。

少しでも購読者の皆様にお役に立てれば幸いです。

今回のタイトルは、シニア人材の活用です。

建設業には年配のベテラン社員さんの経験やスキルに頼らざるを得ない部分も沢山あります。

特に人出不足の現状、又資格取得の技術者が足りない為受注を見送るケースも現実に見ております。

拙い会社さんで見られた例ですが、就業規則や退職金規定なども未整備のまま65歳になった事で給与体系の変更が社長によって実施されました。

社員側から見れば同じ仕事で同じ仕事の内容で何故雇用条件の変更がなされたのか?当然面白くありません。

モチベーションも下がり、他の後輩への悪影響も大きく結果として退職の形になりました。

一方比較的上手くベテラン社員さんを雇用されている会社の例では、ベテランに限らずの話ですが社長のコミュニケーションが取れております。

ベテラン社員に対して、会社としてやって欲しい事をお話されています。

つまり役割と期待の明確化です。

1級施工管理技士として技術者名簿や監理技術者の資格とその経験を若い社員に教えて欲しい。

現場の最前線から65歳を機に一歩退きながらも会社の今後の発展に貴方は不可欠な人材です。

社長の期待を感じればシニア側もモチベーションがアップします。

又社員さん側の意見も確認します。

その期待に『応える事が出来そうか』です。

中には65歳になった事から、年金生活で今迄と違うステージを歩きたい方もみえます。

本日申し上げたい事は、シニア人材の社員を上手く使い、会社の戦力として活用する為にはと言う観点です。

特に若い社長はシニア人材に対して、自分の考え方や役割・期待など、を話して意思疎通を綿密に行う事です。

子供の時から社長を見ている側から見れば、社長が上から目線で継続雇用してやる的な話し方よりも、貴方の力を私の為にお貸し下さい。

会社の先輩、人生の先輩として尊重しながら引き続き技術力の継承に力を貸して欲しい。

年長で煙たい存在の方や話がし難い社員さんもみえるとは思いますが、会社の損失を減らして利益を増やす為に必要な努力だと思います。

今後70歳迄の就業機会確保も社会の要請となります。

更に人生100年時代を見据えて70歳以上でも働きたい方も見えます。

1点だけ注意が必要な事は、安全面で反射神経的な部分の衰えは出ますので、危険が伴う仕事はさせない配慮も必要です。

如何にシニア人材を重要な戦力として考えるか、人事管理上の肝の部分と思います。

特に上記のようなことでご関心またはご興味のある中小建設業経営者の方へ、専門家紹介ネットを通じてお問い合わせやご相談お待ちしております。

【 この記事の専門家 】中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄

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