中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄です。
5月投稿に続き専門家紹介ネットシェアマガジンに投稿させていただきます、
少しでも購読者の皆様にお役に立てれば幸いです。
ご紹介を頂いて訪問させて頂いた専門工事の年商3億円位のお客様のお話です。
社長は、親から引き継いだ会社を経営して見えます。
元請先から依頼のあった仕事を粛々とこなしている感じです。
社員さんの職人さんを中心に工事をされています。
少しコロナの事もあり将来仕事が減りそうとの何となく不安な事と原価管理をきちんとされていない事のご相談です。
少し驚いたことが3つあります。
まずホームページが無い事
そしてお話をしているとご紹介や問合せ等が時にはあるが自ら営業活動をした事が無い。
更に工事経歴書や会社概要等の販促物が無い事です。
社長に原価管理のお話をアドバイスさせて頂きました。
職人さんの日報をもう少し精度を上げる事や元請先からの支払明細の確認で現場相殺が多い事で、その相殺分を現場名もはっきりしているので各現場毎に原価として計上すべきと申し上げました。
他社でもよく拝見しますが、元請相殺を会計処理では値引きのような形で処理されていました。
実際に振込額等実入金が売上処理の形です。
この辺りの改善は資料さえ拝見すれば改善は自信をもってアドバイス出来ますが、
問題は営業面です。
社長に申し上げました、貴方の大事な仕事は
社長は2代目経営者として引き継いだ会社を出来るだけ良い会社にして、3代目にバトンを渡す事。
今のままでは、元請先の仕事量が減れば、同じように会社も売り上げが落ちます。
又元請先の状況が厳しくなる事も予測されます。
受注単価の引下げ等も可能性があります。
それで営業もしないで、現場の粗利益確認も無で会社のバトンを渡す事が出来ると思われますか?
・・・・・少し沈黙の後、我社には営業する人がいないそんな事を言われました。
必ず会社の技術面や社歴等誇るべき点がある筈です。社長がまず営業をしてその背中を見て現場担当者も営業をして頂く。
スーツでネクタイをしなくても、作業着で営業活動は出来ます。
社長の決意だけが必要です。
この様に、下請仕事中心の、小さな建設会社には、販促物もホームページも無く営業もしないそんな会社が存在しています。
長い年月、営業活動をする会社としない会社大きな差がつくと思います。
業界全体が、コロナで厳しくなる事が予測されます。
先ずは営業活動が大事な事と思います。
私に何かお手伝いできることがあれば、特に中小建設業経営者の皆様ご相談お待ちしております。
【 この記事の専門家 】中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄