中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄です。
2025年度専門家紹介ネットシェアマガジンに1回目の投稿をさせていただきます。
少しでも購読者の皆様にお役に立てれば幸いです。
今回のタイトルは、タイトルは『後継者を巡る夫婦の考え方の違い』です。
お客様の会社で決算の分析をしますが、その中で非常時貸借対照表を予測で作成します。
つまり普通の貸借対照表ではなく、いざお金に換算した時の貸借対照表です。
負債は銀行借入であれ、支払手形、買掛金等全て正味の負債になります。
それに比べて銀行預金や現金は正味精算時に使う事が出来ます。
しかし乍ら不動産や在庫又売掛金でも回収が難しい物等を時価で予測して作ります。
不動産の含み益が多く出そうな会社や自己資本比率が高い水準の会社は清算すれば廃業も出来ます。
しかし捨てる為の処分費が掛る位の在庫等や回収不能な売掛金等
不良資産が多い場合には、幾ら決算書上に資産が有って表向きは債務超過に陥ってい無くても、他人に迷惑を掛けずに廃業する場合には廃業する為のお金が要ります。
『後継者難』を理由とした倒産件数は過去最多の水準です。
ある会社で社長夫妻の激しい喧嘩に巻き込まれた事があります。
社長は会社勤めの息子を呼び寄せたい意向です。
奥様役員は経理も少し分かりますので経営状況が思わしくない会社に折角大企業に就職した息子を呼ぶ事で子供に苦労をさせたくない。
社長に自分で作った借金は自分の責任だから、自分で清算出来る会社にしてから廃業でも、M&Aでも、社員に継がせても好きにしたら。
強く夫である社長に言っていました。
私はお客様で決算時に非常時貸借対照表を作成して、今会社を辞めると○○千万の現金が必要。
内容の良い会社はM&Aで売却した場合には、○○千万を手にして辞める事も可能です。
そんなお話を年に1度する事で、特に良くない内容の会社の社長には、プレッシャーや反省を促しています。
先程の奥様のお話と同じで自分で始めた会社です。
自分で誰にでも引き継いで頂ける環境作りが自分の責任です。
又は自分個人の出せるお金で清算出来る状況にする為に、個人のお金を沢山蓄えておいて下さい。
他人に迷惑を掛けない終り方の為に必要です。
上記のようなことご興味ご関心のある中小建設業経営者の方へ、専門家紹介ネットを通じてお問い合わせやご相談お待ちしております。
【 この記事の専門家 】中小建設業の『脱!どんぶり勘定』の補佐役 服部正雄
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